大工の仕事

工務店

大工の仕事を見ました。

先日、木工事の絶賛ラストスパート中である荒川の家ⅢでW大工の仕事をしばらく見る機会がありました。普段は造作工事の細かい過程まで見ることは少ないのですが、つくる過程を見ることで気付くこともあるので大事な時間です。

W大工がつくっているのはキッチンに設ける棚。

キッチンに立った時に目線に見えるもので、周りが表情が穏やかなシナランバーを使った家具ばかりの中で、これだけは表情豊かな杉を使っていることもあり、キッチンの印象を決める部分かもしれません。そんなこともあってか、W大工がものすごい集中していたので見入ってしまいました。

材料は杉のJパネルという材料。杉の挽き板を三層に重ね合わせたパネルで、工場で生産されていますが無垢の一枚板に近い材料です。当然、杉材本来のクセが残っています(やわらかいとか、繊維方向に割れやすいとか、赤身がこうで白太をこっちに持ってきてとか…エッジもきまりにくいかもしれません)。

接合部分の加工です。すごく複雑というわけではありませんが、強度や見た目を考えなければ他にも簡単な方法はあります。背面以外すべて見えてくるというのがミソかもしれません。

組んだあとも細部まで確認を欠かしません。ひと息ついたとき、W大工に「わざわ座のときより明らかに気合入ってますね。」というと何かことわざっぽいことを言って笑っていましたが(忘れてしまいましたが…。)

なにはともあれ、良いものができたと思います。

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