8/31(土)9/1(日)荒川区で木造3階建て完成見学会を開催しました。
8月31日(土)、9月1日(日)に荒川区で、木造3階建て住宅の完成見学会を開催しました。
たくさんのお客様にお越しいただき誠にありがとうございます。
快く会場をお貸し下さった施主様に深く感謝申し上げます。
下記、ご紹介です。
「荒川の家Ⅲ」は、北側が道路に接し、三方を住宅に囲まれた、間口5m・奥行き15mの細長い敷地に建つ木造3階建て在来工法の住宅です。限られた間口の中で車庫とアプローチを並列させるため建物の間口を広げながら、十分な耐震性能を確保するために狭小耐力壁「ベースセッター」を採用しました。従来の方法に比べ、56㎝間口を広げるとともに耐震性も確保しています。
1階は、1階の床面積の1/3を占める土間玄関が中心です。スギ板貼りの壁や階段のささら桁にスギの無垢板を使用しています。室内というイメージではなく、外と内のあいだのような、特別な土間空間となるよう設えました。様々な目的に使えるように向かい合って座れるベンチを設えたり、アウトドア用品を収納する棚を造り付け収納量も確保しています。
玄関土間と洗面脱衣室はつながっていて開放感があります。必要に応じて、建具やスクリーンで調整します。浴室はハーフバスにさわらを貼り、木質感溢れる空間になっています。浴槽脇の低めに配置した窓からは坪庭を眺めることができます。一本立ちの樹を植えました。
ささらを杉の無垢材とした階段を上って2階へ。
2階はキッチン、リビングダイニング、小上りとひと続きのスペースに段差を設けた空間となっています。段差により、空間にリズムがうまれます。L型の造作キッチンが調理する人を引き立てます。ダイニングとキッチンに段差をつけたことで、これだけボリュームのある造作キッチンでも圧迫感なく空間に溶け込んでいます。この段差によりダイニングからもキッチンカウンターをテーブルの高さで使えるため、多用途で使用ができ、中心性など様々な性質を持つ場となりそうです。また、北側道路からの安定した光を取り込むため、透過性のある素材を欄間や建具に使用しています。
キッチンの壁面に製作したJパネル(杉の3層クロスパネル)の棚には、鋳物ホーロー鍋staubがずらりと並ぶ予定です。
キッチンの裏側にパントリーや洗濯・家事室を配置しています。便利な動線です。
小上りの奥の壁は天竜杉の羽目板貼り。両脇は引き込み障子が入ります。
小上りには斜めの掘り座卓があります。
仕切りのない一つながりの空間でも、家族の気配を感じながらも集中できるスペースを設えました。
カウンターや棚はJパネル杉で製作。
3階への階段。
ダイニングの上部は吹抜けです。吹抜けの上部には天窓があります。日中は曇りでも雨の日でも、確かな光が採れます。吹抜けを通して3階の共有・こどもスペースへとつながります。
キッチンで料理をする奥様と3階で遊んでいるこどもの目線が届くことを想定し、建物の立体構成を整えました。
3階は柔軟性のある空間としています。
吹抜けに面してサクラの無垢板を耳つきのまま使用したカウンター。
ファミリー収納など、収納も充実しています。
1階から3階までタテ方向にも解放感溢れる間取りとなっています。温熱環境が不利になりやすい大きな玄関土間などがありながら、快適性と省エネにも自信を持ってプランを計画できたのは、全館冷暖房システム(OMX)の存在が大きいです。
家中どこでも、ほぼ同じ温度に保ちながら、太陽熱も利用して暖房、さらに廃熱を利用した給湯、全熱交換による換気、太陽光発電の全てをOMXという空調システムが担います。解放的なプランでも省エネと快適性の両立を実現します。
快適で熱負荷の少ない暮らしには、システム以外に断熱性能と気密性も非常に大事になります。外皮性能を示すUa値は0.46(6地域基準値0.87 ZEH基準値0.6)。気密測定を行いC値は0.4㎠/㎡。
グリーン化の補助金を取得予定で、構造材はJAS製品とし、過半に国産材(杉・桧)を使用しています。
構造:木造3階建て 準耐火構造
外壁:ガルバリウム鋼鈑 小波
屋根:ガルバリウム鋼板葺き
断熱:屋根 現場発泡充填断熱 200㎜
外壁 現場発泡充填断熱 90㎜
基礎断熱 ネオマフォーム 50㎜
敷地面積 78.45㎡(23.68坪)
1階床面積 52.58㎡(15.87坪)
2階床面積 48.44㎡(14.62坪)
3階床面積 42.65㎡(12.87坪)
延べ床面積 143.67㎡(43.37坪)
施工床面積 168.51㎡(50.87坪)
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