この本を読んで、住宅展示場には近寄らないようにしようと決めました。
目次
第1章 ひょうたんから二世帯住宅!
第2章 そもそも、家ってどんなのがある?
第3章 運命の出会い
第4章 家づくりが始まった!
第5章 愛しの家
漫画家のあべかよこ氏とフリーのグラフィックデザイナーの旦那さんが、紆余曲折ありながらご両親との二世帯住宅を建てるプロセスを、漫画で分かりやすく書いた本です。
この本も1冊目の”家を建てたくなったら”と同じ時期、マイホームが欲しいなと思った当初に手にした本です。
第1章までは住宅展示場で出会う営業担当者、理不尽に契約を迫るハウスメーカーの方々、図面段階では気に入っていたのに住宅展示場で実物を見たらがっかり…というような、住宅展示場あるある(だと思う)、第3章以降は、実際の家づくりが始まってからの悲喜こもごも(住宅ローンの融資の承認連絡がなかなか来なくてやきもき、建設途中で台風で水浸しなど)などが、コミカルに描かれており、あべかよこ氏のやわらかな絵のタッチの含めて、楽しく読むことができました。
また、第2章では、住宅コンサル会社代表取締役の小野氏の監修に基づき、家の工法、工務店・建築家・ハウスメーカーの家づくりの長所と短所、土地探しや土地規制、資金計画から住宅建築の大まかな流れと工事費用まで、一通りの家づくりの知識をわかりやすく学ぶことができますし、漫画ということもあり、まるで自分が体験しているかのように、具体的なイメージを持って読み進めることができます。
字の多い本って苦手なんだよなぁ…という方はもちろん、とりあえず家づくりに関する一通りの知識を短時間で楽しく知りたいという方にはとてもおすすめです。
なお、私自身は、”家を建てたくなったら”を読んだ後だったので、この本を読んで、余計に”住宅展示場に近づくのはやめておこう”と思ったのを覚えています。実際、マイホーム建築にあたって住宅展示場には行くことはありませんでした(正確に言うと、マイホーム建築がかなり進んだ段階で、話のネタとして一度だけ行きました。その時の成果としては、3歳の娘が階段で滑って転んで泣いたため、かわいいキティちゃんの風船をもらって非常に喜んだことぐらいでした)。
また、この本の一番最後のところで、著者が前のアパートの前を通った後に号泣したエピソードが載っています。その際に著者が「家って、入れ物じゃないんだなぁと、その時、思いました。そこで過ごした思い出が”家”そのもののような気がします。新しいこの家が楽しい思い出のつまった場所=愛しい家になってほしいと思います」と書いているのですが、この部分は、この後のマイホーム建築の際に、様々なことを考えながら、時折思い出し、また同じように考えた言葉でした。
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